「ケララのごはんって、美味しいだけじゃなくて、なんだか“整う”感じがするんです」
そんな声をもらうことが増えてきて、
うんうん、わかるよ〜って思いながら、ふと気づいたんです。
この“整う感じ”って、ただの美味しさやスパイスの刺激じゃなくて――
アーユルヴェーダの考え方が、ごはんの中にも静かに生きているからなのかもしれないなって。
アーユルヴェーダって聞くと、
🌺 オイルマッサージ
🧘♀️ 白い服を着たセラピストさん
🏺 ちょっとスピリチュアルな何か…
そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。
でも実はそれだけじゃなくて、南インドの暮らしの中に、もっとさりげなく、もっと日常的に――
体と心を整える知恵として根を張っているものなんです。
この記事では、ケララのベジミールスに心惹かれた方や、
「アーユルヴェーダって気になるけど、なんだか難しそう…」という方に向けて、
やさしく、暮らしに寄り添うようにご紹介していきます🍃
いつもの毎日の中に、少しだけ香りのようにふわっと取り入れられる。
そんな“アーユルヴェーダの入り口”、一緒にのぞいてみませんか?
アーユルヴェーダって、なんでしょう?
インドの旅先で目にすることが多いこの言葉。
でも、「なんとなく健康によさそう」っていうイメージのまま、実はよく知らない方も多いんじゃないでしょうか。
アーユルヴェーダ(Ayurveda)は、サンスクリット語で
「生命(アーユス)+知識(ヴェーダ)」の組み合わせから生まれた言葉です📚
直訳すると、「いのちの知恵」「暮らしの教え」のような意味。
医療とかスピリチュアルな世界と思われがちですが、
本来のアーユルヴェーダはもっと地に足のついた、“日々の生き方”そのものなんです🌿
たとえば、こんな考え方もアーユルヴェーダの一部。
- 「その人が今、何を“消化できるか”で食事を考える」
- 「季節と時間に合わせて体の使い方を変えていく」
- 「眠る、食べる、排泄する、それぞれが自然に巡るように暮らす」
それはまるで、「体の声に耳を澄ませること」で始まる、やさしい暮らし方🫶
そしておもしろいのは、こうした知恵が、
ケララの日常――たとえばあのベジミールスの中にも、ちゃんと息づいているということなんです。
もっと歴史や背景を深く知りたい方には、こちらの記事もおすすめです👇
ケララとアーユルヴェーダの、静かな結びつき
アーユルヴェーダと聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、
リゾートのスパや、高級なオイルトリートメントかもしれません🧖♀️
でも南インドのケララでは、それとは少し違う光景が広がっています。
オイルを使ったケアはもちろんあるけれど、
それは「ご褒美」や「非日常」ではなく、日々の健康を保つための“暮らしの一部”🌿
朝のオイルマッサージ、
季節ごとに変わるごはん、
体質に合わせて処方される薬草の煎じ茶――
それらは、特別なものではなくて、
お母さんが子どもの額にオイルを塗るような、やさしい日常の一場面🫶
ケララの街を歩いていると、アーユルヴェーダ診療所の看板をよく見かけます🏥
でもそれは“特別な治療院”というより、町医者みたいな存在であり、相談相手であり、知恵袋。
“自然に寄り添って暮らすこと”そのものが、ここではアーユルヴェーダなんだなぁと、
旅の途中でふと、そんな風に感じる瞬間がありました🌞
暮らしの中のアーユルヴェーダ
アーユルヴェーダって、実は“特別な人”だけのものじゃないんです。
知識がなくても、専門の施設に行かなくても――
ちょっとした意識や習慣の中に、アーユルヴェーダのエッセンスは宿っています🌿
たとえば、「何を食べるか」より「今の自分が消化できるかどうか」でごはんを選ぶこと。
お腹が張ってる日は、スパイス入りのお粥にしてみたり。
体が重い朝には、白湯にほんの少しレモンを絞って飲んでみたり🍋
そんな風に、体調に合わせて“整えるごはん”を選ぶことも、立派なアーユルヴェーダ。
香りの選び方だって、同じです。
気持ちがざわざわするときは、甘さのある樹脂系の香りを。
考えすぎて疲れたときは、深くて静かな木の香りを🪵
香りで“気の流れ”を少し変えるような意識も、日々を整えるひとつの方法。
そして何より大切にされているのが、「時間のリズム」。
朝は光を浴びて動きはじめ、
日が落ちたら、なるべく早く静かに過ごす。
“自然の流れに寄り添う暮らし”そのものが、アーユルヴェーダの土台になっています🌞🌙
どれも、特別なことじゃないけれど。
でも、どれもきっと、“ちゃんと生きてる感じ”を取り戻してくれるヒント。
そんなふうに思うのです。
おわりに|アーユルヴェーダは、やさしい暮らしのヒント
アーユルヴェーダは難しく考えるものじゃなくて、
今の自分を少しだけ大切にする視点をくれるものだと思っています。
お腹の重さに気づいたら、ちょっと白湯を飲んでみる。
疲れが抜けない朝に、深呼吸しながら好きな香りをひと塗りしてみる。
夜の静けさを、音楽もスマホも手放して過ごしてみる。
そんなふうに、
“自分の中の声”にそっと気づいて、静かに向き合う時間を持つこと。
それが、アーユルヴェーダの始まりなのかもしれません。
――旅のあとも、香りのなかに、
日々のごはんの中に、小さな知恵が息づいていきますように🕊️
コメント